オッズフォーマット解説:デシマル・フラクショナル・アメリカン

このページは、3つのオッズ形式(デシマル、フラクショナル、アメリカン)の読み方と計算方法を、やさしく、正確に説明します。今日すぐに使えるコツも入れます。むずかしい数式はできるだけ少なくします。だれでも実戦で使えます。

対象はスポーツベッティングの初級〜中級の方です。海外サイトで表示がバラバラで困った人にも役立ちます。私は実際に3形式を毎日見ています。計算は何度も検証しました。参考リンクは公的機関や信頼できる技術記事に限定します(例:Decimal oddsFractional oddsInvestopedia: American Odds)。

注意:本記事は情報提供です。ベッティングは20歳未満は不可です。地域の法律を守ってください。問題を感じたら専門機関に相談してください(BeGambleAwareNCPGGamCare)。

オッズの基礎:払い戻し・利益・確率・マージン

オッズは「勝つ確率」と「お金の見返り」をひとまとめにした数字です。まず用語です。

  • 払い戻し(リターン):当たりのときに手元に戻る総額
  • 純利益(プロフィット):払い戻しから賭け金を引いた差額
  • 暗黙の確率:オッズが示す「勝つはず」の確率
  • マージン(控除率・オーバーラウンド):運営の取り分。合計確率が100%を超える理由です(参考:Overround)。

デシマルオッズ d のとき:

  • 払い戻し=賭け金 × d
  • 純利益=賭け金 × (d − 1)
  • 暗黙の確率=1 / d

これが基本です。他の形式でも同じ考えです。次の章で形を変えて説明します。

3つのオッズ形式の読み方

デシマルオッズ(例:2.40)

いちばん直感的です。ヨーロッパとアジアで主流です(参考:Decimal odds)。

  • 払い戻し=賭け金 × 2.40
  • 純利益=賭け金 × (2.40 − 1)=賭け金 × 1.40
  • 暗黙の確率=1 / 2.40 ≒ 41.7%

長所:読みやすい。短所:数字が小数なので、細かい差に気づきにくいときがあります。

フラクショナルオッズ(例:7/5)

イギリスの伝統です(参考:Fractional odds)。分数で「利益の比率」を言います。

  • 純利益=賭け金 × (7/5)
  • 払い戻し=賭け金 × (1 + 7/5)=賭け金 × 12/5
  • 暗黙の確率=分母 / (分子 + 分母)=5 / (7 + 5)=5/12 ≒ 41.7%

長所:利益部分がはっきり見えます。短所:分数の約分や暗算が少し手間です。

アメリカンオッズ(例:+140、−120)

アメリカで主流です。プラスとマイナスで意味が変わります(参考:American Odds)。

  • プラス(例:+140)=100を賭けたときの純利益が140
  • マイナス(例:−120)=純利益100を得るのに必要な賭け金が120

一般の賭け金 S での計算:

  • +m(例 +140):純利益=S × (m / 100)、払い戻し=S × (1 + m/100)
  • −m(例 −120):純利益=S × (100 / m)、払い戻し=S × (1 + 100 / m)

暗黙の確率:

  • +m:100 / (m + 100)
  • −m:m / (m + 100)

長所:強弱が直感で分かりやすい。短所:符号の読み違いに注意です。

3形式の相互変換・完全ガイド

どの形式でも中身は同じです。変換のコアを覚えましょう。間違えやすいのは符号と「1を足す/引く」です。ここを意識してください。

  • デシマル d → フラクショナル:d − 1 を分数にする(2.40 → 1.40 → 7/5)
  • フラクショナル a/b → デシマル:1 + (a/b)
  • デシマル d → アメリカン: d ≥ 2.00 なら +100 × (d − 1) d < 2.00 なら −100 / (d − 1)
  • d ≥ 2.00 なら +100 × (d − 1)
  • d < 2.00 なら −100 / (d − 1)
  • アメリカン m → デシマル: m > 0 なら 1 + m/100 m < 0 なら 1 + 100/|m|
  • m > 0 なら 1 + m/100
  • m < 0 なら 1 + 100/|m|
  • d ≥ 2.00 なら +100 × (d − 1)
  • d < 2.00 なら −100 / (d − 1)
  • m > 0 なら 1 + m/100
  • m < 0 なら 1 + 100/|m|

代表例(丸暗記でOK):

  • 2.40 = 7/5 = +140
  • 1.83 = 5/6 = −120
  • 3.00 = 2/1 = +200
  • 2.00 = 1/1 = +100

暗算のコツ:

  • 1.91 ≒ −110、1.83 ≒ −120、2.50 ≒ +150、3.00 ≒ +200
  • 2.00以上はアメリカンでプラス、2.00未満はマイナス

ツールで確認したい人は、信頼できる変換ツールも使いましょう(例:Pinnacle: Betting toolsSmarkets: Decimal odds explained)。

ケーススタディ:同じ試合を3形式で読む

チームA vs チームB のマネーライン例です。

  • A勝利:デシマル 1.83 = フラクショナル 5/6 = アメリカン −120(暗黙の確率 ≒ 54.6%)
  • B勝利:デシマル 2.05 = フラクショナル 21/20 = アメリカン +105(暗黙の確率 ≒ 48.8%)

2つの確率を足すと100%を超えます。これがマージンです(オーバーラウンド)。この差が小さいサイトほど「価格が良い」ことが多いです(解説:Overround)。

判断のフレーム:

  • 自分の予測勝率が 57% で、Aの暗黙の確率が 54.6% なら価値(バリュー)あり。
  • 反対に暗黙の確率のほうが高いなら価値なし。

ハンディ(スプレッド)やトータルでも考えは同じです。表示が違うだけです。

よくある誤解とミス

  • アメリカンの符号ミス:−120 を +120 と読み違える。
  • フラクショナルの約分忘れ:14/10 は 7/5 にすると頭が楽です。
  • オッズ=確率と思いこむ:オッズはマージン込みです。必ず暗黙の確率に直して比べます。
  • 手数料や為替を無視:払い戻しが減る場合があります。規約を読みましょう。

プロはこう見る:良いオッズ/悪いオッズの見分け方

  • 自分の勝率見積もり − 暗黙の確率=差分。この差がプラスで大きいほど良い。
  • クローズドライン(開始直前の最終オッズ)より良い数字で買えたかを記録。これを CLV(Closing Line Value)と言います。CLVがプラスなら長期で有利です(参考:Pinnacle: Closing Line Value)。
  • プロモの条件や制限も確認。見た目のオッズだけで判断しない。

オッズ比較とショッピングの実践

同じ予想でも、サイトごとにオッズは少し違います。0.02の差でも回収率は変わります。3つ以上のサイトで比較すると、よく差が見えます。

  • チェックする順番: 暗黙の確率を出す マージンが小さいサイトを探す 入出金や手数料、KYC(本人確認)も確認する(参考:UK Gambling Commission)
  • 暗黙の確率を出す
  • マージンが小さいサイトを探す
  • 入出金や手数料、KYC(本人確認)も確認する(参考:UK Gambling Commission)
  • オッズが上がるタイミングを知る。ニュースやケガで動きます。
  • 比較のときは同じ市場(例:マネーライン)で同一条件を並べる。
  1. 暗黙の確率を出す
  2. マージンが小さいサイトを探す
  3. 入出金や手数料、KYC(本人確認)も確認する(参考:UK Gambling Commission)

外部のレビューで全体像をつかむのも有効です。たとえば、海外のブックやカジノの実測レビューや比較をまとめて見るなら、casinos などのリソースも参考になります。入出金の速さ、サポート品質、規約の分かりやすさなど、体験情報がまとまっています。

戦略につなげる:バンクロール管理と記録術

短期の当たり外れは運です。長期では管理で差が出ます。

  • フラットベット:毎回同じ金額で賭ける。感情に流されにくい。
  • ケリー基準:勝率とオッズから賭け金を決める方法。使うときはハーフやクォーターなど控えめに(解説:Kelly criterion)。
  • 記録テンプレ:日付、リーグ、賭け市場、オッズ、暗黙の確率、自分の勝率、結果、CLV。
  • 週に1回、ROI(投下資金あたり利益)とCLVを確認。数字で反省する。

法規制と責任あるベッティング

必ず住んでいる地域の法律を守ってください。年齢制限は厳守です。依存の不安があるときは、すぐに相談してください。

  • BeGambleAware(英国)
  • GamCare(相談と支援)
  • NCPG Helpline(米国)
  • UK Gambling Commission(規制情報)

プロモの出金条件、ボーナスの賭け条件、制限地域なども必ず読みましょう。公式ヘルプや規約を確認してください(例:Smarkets Help Centre)。

計算チートシート(手元に保存)

  • デシマル d:払い戻し=賭け金×d、純利益=賭け金×(d−1)、確率=1/d
  • フラクショナル a/b:純利益=賭け金×(a/b)、払い戻し=賭け金×(1+a/b)、確率=b/(a+b)
  • アメリカン +m:純利益=賭け金×(m/100)、確率=100/(m+100)
  • アメリカン −m:純利益=賭け金×(100/m)、確率=m/(m+100)
  • 変換の近道:1.83≒−120、1.91≒−110、2.50≒+150、3.00≒+200

FAQ

実例でもう一歩:マージンの見るポイント

ある試合で3社のオッズがこうでした。

  • サイトX:A 1.90 / B 1.90 → 暗黙の確率 52.6% + 52.6% = 105.2%
  • サイトY:A 1.95 / B 1.95 → 51.3% + 51.3% = 102.6%
  • サイトZ:A 2.00 / B 2.00 → 50% + 50% = 100%

Zがもっともマージンが小さいです。長期ではZを選ぶだけで有利になります。いつも100%はまれですが、数値が小さいほど良いと覚えましょう。

チェックリスト:公開前に自分の計算を点検

  • デシマルの「−1」を忘れていないか
  • アメリカンの符号は正しいか
  • フラクショナルの約分は合っているか
  • 暗黙の確率の合計が100%を少し超えているか(マージン確認)

参考リンク(学びを深める)

  • Wikipedia: Decimal odds
  • Wikipedia: Fractional odds
  • Investopedia: American Odds
  • Wikipedia: Overround(マージン)
  • Pinnacle Betting Articles
  • Khan Academy: Probability
  • UK Gambling Commission
  • BeGambleAware / GamCare / NCPG

まとめ

  • デシマル、フラクショナル、アメリカンは形が違うだけ。中身は同じ。
  • 先に暗黙の確率を出す。次に自分の予測と比べる。
  • 変換は型で覚える。2.00以上はアメリカンでプラス、未満はマイナス。
  • 長期成績は、マージンの小さいサイト選びと、バンクロール管理、記録で決まる。

次の一歩:きょう1つの試合で、3形式に変換してみましょう。2つ以上のサイトでオッズ比較もしてみましょう。外部レビューも参考に、入出金や規約もチェックしましょう(例:casinos)。

免責:本記事は投資助言ではありません。ベッティングはリスクがあります。必ず余裕資金で、自己責任で行ってください。最終更新日:2026-01-05