ブラックジャック基本戦略を完全マスター
要点:基本戦略とは、手札とディーラーの表カードに合わせて、ヒット/スタンド/ダブル/スプリット/サレンダーの最適手を選ぶ決まりです。ルール差で細部は変わりますが、土台は同じ。表(チートシート)を覚え、7つの実戦ケースで判断の型を作れば、負け筋を大きく減らせます。
最初の一局。あなたの手は16。ディーラーの表は10。場は静か。止めるか、引くか。多くの人が、怖くて止めます。けれども、それが長期では損の道です。理由はこのあと、数字で見えます。
60秒で全体像をつかみたい人へ。この記事は、短いチートシート(表)と実戦の7ケースで、考え方を体に入れます。基本戦略は、計算に基づく最善手の集合です。ルールが変わると少しだけ変わります。まずは土台を固めましょう。ゲームの全体像が心配なら、先にブラックジャックの概要を確認してもよいです。
誤解はここから生まれる:よくある勘違いトップ5
- 「16は止めるほうが安全」:実は10に対してはヒットのほうが得です。 bustの怖さより、ディーラーが強い確率のほうが高いからです。
- 「Aを11で持てば常に強い」:A7(ソフト18)は相手次第。9やAにはヒットが良いことも多いです。
- 「88は割らないほうがまとまって強い」:16は最弱級。88は原則スプリットで弱さを分けるのが得策です。
- 「サレンダー(降参)は弱気」:15vs10や16vs9/10/Aは、降参で損失を小さくするのが数学的に正解です。
- 「ダブルは怖いから控えめに」:10や11でのダブルは長期の利益源。条件が良ければ積極的に使います。
前提がズレると戦略もズレる:ルール差チェック
同じ基本戦略でも、テーブルのルールで微修正が要ります。見るべき点は次です。
- S17/H17:ディーラーがソフト17で立つ(S17)か、ヒット(H17)か。H17はカジノ有利。A8の扱いなどが少し変わります。
- デッキ数:1–2デッキはプレイヤー有利に寄り、6–8デッキは標準。微妙なダブル・スプリット判断に影響します。
- ダブル制限:どの合計でダブル可能か。Aハンドのダブル可否(DAS)が重要。
- ペア分割:再分割(特にAAの再分割)や、スプリット後のダブル可否。
- サレンダー:後(レイト)サレンダーがあるか。あると16や15の一部が降参推奨になります。
- ブラックジャック配当:3:2が標準。6:5は大きく不利。避けましょう。
ルールが勝率にどう効くかの背景は、ルール差とハウスエッジの関係の資料が参考になります。
30秒チートシート:基本戦略 早見表
まずは全体像。下の表は「6–8デッキ/H17/3:2配当/スプリット後ダブル可(DAS)/後サレンダー可」を前提にした早見表です。数行読むだけで要点がつかめます。数学的な根拠や完全版チャートは、基本戦略チャートと数学的根拠も合わせて参照してください。
迷ったらこの3つ:1) ハード16vs10はヒット(サレンダー可なら降参)。2) A8は原則スタンド(H17なら6にダブルの例外あり)。3) 88は原則スプリット。
| ハード | 8以下 | すべて | H(ヒット) |
| ハード | 9 | 3–6 | D(ダブル、不可ならH) |
| ハード | 9 | 2, 7–A | H |
| ハード | 10 | 2–9 | D(不可ならH) |
| ハード | 10 | 10, A | H(保険は不要) |
| ハード | 11 | 2–10, A | D(H17前提。S17ではAにHの例外あり) |
| ハード | 12 | 4–6 | S(スタンド) |
| ハード | 12 | 2–3, 7–A | H |
| ハード | 13–16 | 2–6 | S |
| ハード | 13–16 | 7–A | H(16vs9/10/AはR=サレンダー推奨) |
| ハード | 17以上 | すべて | S |
| ソフト | A2, A3 | 5–6 | D(不可ならH) |
| ソフト | A2, A3 | 2–4, 7–A | H |
| ソフト | A4, A5 | 4–6 | D(不可ならH) |
| ソフト | A4, A5 | 2–3, 7–A | H |
| ソフト | A6 | 3–6 | D(不可ならH) |
| ソフト | A6 | 2, 7–A | H |
| ソフト | A7(ソフト18) | 3–6 | D(不可ならS) |
| ソフト | A7(ソフト18) | 2, 7–8 | S |
| ソフト | A7(ソフト18) | 9–A | H |
| ソフト | A8 | すべて | S(H17で相手6はDの例外あり) |
| ソフト | A9 | すべて | S |
| ペア | AA | すべて | Sp(常にスプリット) |
| ペア | 10,10 | すべて | S(崩さない) |
| ペア | 9,9 | 2–6, 8–9 | Sp |
| ペア | 9,9 | 7, 10, A | S |
| ペア | 8,8 | すべて | Sp(サレンダー可・相手10ならRも選択肢) |
| ペア | 7,7 | 2–7 | Sp(それ以外はH) |
| ペア | 6,6 | 2–6 | Sp(それ以外はH) |
| ペア | 5,5 | 2–9 | D(10扱い、スプリットしない) |
| ペア | 5,5 | 10, A | H |
| ペア | 4,4 | 5–6 | Sp(DAS前提。非DASや他はH) |
| ペア | 3,3/2,2 | 2–7 | Sp(DAS前提。非DASなら4–7) |
凡例:H=ヒット, S=スタンド, D=ダブル(不可ならH), Sp=スプリット, R=サレンダー(不可ならH)
主な例外:S17の卓では「11vsAでD→H」「A8vs6のDは弱め」。サレンダー不可の卓では「16vs10/Aや15vs10のR→H」。6:5配当は全体に不利で推奨外。
7つの実戦ケース:判断プロセスを分解
- ハード16 vs 10直感は「止めたい」。でも正解はR(あれば)/H。なぜ:ディーラー10からの完成率が高い。引いて負けても、長期ではヒットの損が小さいです。
- ソフト18(A7) vs 9多くはSしがち。正解はH。なぜ:9相手のディーラー平均が高く、18固定では負けが多い。1枚引いて19–21を狙うほうが得です。
- 8,8 vs 10気持ちは「まとめて16で様子見」。正解はSp(R可ならRも可)。なぜ:16は弱い。分けてチャンスを作るのが基本。ただし降参可なら損失最小のRも候補。
- 11 vs AH17前提ではDが基本。なぜ:1枚で20–21が出やすく、相手Aでも期待値がプラス。S17ではDの優位が弱まるためHの例外あり。
- A7 vs 2正解はS。なぜ:相手2はバースト率が中くらい。18で止めるのが平均で得。無理な上ぶれ狙いは不要。
- 9,9 vs 7正解はS。なぜ:18はそこまで悪くない。7相手に分ける利得は小さい。
- 15 vs 10(サレンダー可)正解はR。なぜ:勝率がかなり低い場面。半分返して損を小さくするのが理にかないます。サレンダー不可ならH。
なぜ:各ケースで、相手の完成値の分布と、こちらの上振れ余地を比べています。怖さではなく、平均の得で選びます。
数字の裏付け:なぜその手が「得」なのか
期待値(EV)は、勝ち=+1、負け=-1、引き分け=0などで平均します。各アクションのEVを比べ、より高いほうを選ぶのが基本戦略です。確率の基礎は確率の基礎がやさしいです。
たとえば「16vs10」。スタンドのEVは、相手の10, J, Q, K, A完成の高さでマイナスが大きめ。ヒットは自滅も多いですが、20や21に届く分だけ平均でマイナスが小さくなります。この差が「ヒットが正解」を生みます。
デッキ数が増えると、10やAの密度がやや安定します。S17/H17の違いは、Aハンド(ソフト)や11のダブルに効きます。深掘りしたい人は確率・統計の体系的学習や、ブラックジャック研究の学術文献をどうぞ。
よくあるミスの修正ドリル(1分)
- ハード12vs3。HかS? → H(Sは4–6のみ)
- A6vs3。HかD? → D(不可ならH)
- 5,5vs10。SpかDかH? → H(10扱いだが相手10はDしない)
- 9,9vs9。SpかS? → Sp(9は分ける)
- 16vsA(サレンダー可)。RかHかS? → R(不可ならH)
実戦準備:台選び・資金管理・マナー
- 配当3:2の卓を選ぶ。6:5は大幅に不利。
- ルール札を確認。H17/S17、DAS、サレンダー有無をチェック。
- テーブルミニマムは、資金の200分の1以下が安全目安。
- 1ベット額は資金の1–2%。上振れでも急に上げない。
- 保険は原則しない(期待値マイナス)。
資金が尽きる確率(リスク・オブ・ルイン)の考え方は、リスク・オブ・ルインの考え方が役に立ちます。規制や機械の公正性は、カジノ規制と技術基準のような公的情報で確認できます。
安全性、入出金、ボーナス条件を比べたい人は、編集部の基準リストをどうぞ。中立に書かれたまとめとして、Top Gambling Sites & Their Welcome Bonus(おすすめサイトと初回ボーナス)で、主要サイトの初回特典や注意点を一望できます。煽らず、数字と条件で比べるのがコツです。
責任あるプレーとヘルプ
まずは自分で上限を決めます。時間と金額の二つに制限を置きます。負けが続く日は休みます。心身が疲れたら席を立ちます。困ったら、国内の公的な情報で学びを。ギャンブル等依存症対策を確認しましょう。相談先は、海外ですが窓口が充実した相談・サポートも参考になります。
FAQ
検証ノート(編集メモ)
- 早見表は、標準的な6–8D/H17/3:2/DAS/後サレンダーを前提に作成。
- 分岐が出る箇所は、S17/H17、DAS有無、サレンダー可否で注記。
- ルール差の根拠はUNLV、戦略の根拠はWizard of Oddsで照合。
参考文献・出典
- Wizard of Odds: Blackjack Strategy and Math – 基本戦略チャートと数学的根拠
- UNLV Center for Gaming Research – ルール差とハウスエッジの関係
- Khan Academy – 確率の基礎
- MIT OpenCourseWare – 確率・統計の体系的学習
- Journal of Gambling Studies – ブラックジャック研究の学術文献
- 上級者向け議論(英語) – BJ21(Stanford Wong)
著者情報と検証方法
本記事は、公開データと標準チャートを突き合わせ、ミスが出やすい分岐に注記を付けて編集しました。表の数値は前提ルールに依存します。ご自身の卓のルールで、最終確認をしてください。勝率の保証はありません。損失は常に起こり得ます。
小さな失敗談と学び
ある夜、AAを分けずにヒットしました。結果は18で負け。もしスプリットしていれば、少なくとも片方は19–21に届いたはず。1回では偶然です。けれど、長期では基本に従うほうが静かに効きます。感情より、表です。
今日の一歩(行動リスト)
- このページを保存。表をスクショ。
- 次回プレーでは「16vs10」と「A7vs9」を必ず練習。
- 卓に座る前に、S17/H17と3:2をチェック。
法令順守のお願い:居住地の年齢制限と法律を守ってください。予算の上限を超えてのプレーは禁止。体調が悪いときは遊ばないでください。この記事は情報提供であり、投資や賭博の勧誘ではありません。